今回のBGMはこれだな。鰯といえばサルディーニャ。・・・といえばナザレ。・・・といえばポルトガルでこの人。
すみません。くたばってました・・・。
この日、私が師匠から正式に調理を命じられていたのは、「ポルサンボル」、「ハールマッソー」、「ローストパリップ」まで。
あとのものは私が賄いとして皆さんに味見して頂こうと思い、勝手に作ったものに過ぎない。しかし、それが全て正式メニューのように食卓に上ってしまったことに、今さらながら恐怖と後悔の念を強く感じている。賄いの分際をわきまえて、こっそり食べて頂くべきだった。
ただ、いずれにしろ私が作ったものは私の独断的レシピでしかないことに変わりはないのだけれど・・・。
さて、「パリップ」と「ハールマッソー」にめどが立ったころ、えて吉さんからの差し入れが回って来た。
頂いてびっくり。
「何、これ!?」
「きのこのペーストですよ」
きのこ〜!?
作って味見しておられる記事にコメントしたが、そのときは正体を教えて頂けず、この日が初対面だった。
私は前回のレバーペーストよりこちらの方が断然驚いたし、好きだ。
レバー大好きな私がレバーペーストをうまいと思うのはまあ当たり前のこととして、むしろ私のベストな好みからすれば前回のは少し塩分が強めかなと思うところもあったのが、今回のはドンピシャ、はまった。
聞くと塩味はアンチョビから来ているそうだ。鰯繋がりってわけ。
きのこは大好き、アンチョビも大好き、塩加減ばっちりなら文句の言いようがない。しかも私が苦手とするおされ系メニューとあっては・・・。
こんなん、ささっと作れるようになりたいなあ・・・。
そろそろ私も鰯に取りかからないと・・・。
鰯は常連参加者の方に頭とお腹を取って、半分は開いて骨を取っておいて頂くようお願いしてあった。
開いた鰯で「鰯のサンボル」を作った。
レシピは完全オリジナルなでっち上げ。さすがにこっぱずかしいので、できれば非公開ということでお願いしたい。でもおいしくなる自信はあったよ。まあまあ狙い通りにはいったんではないかと思っている。炒めるのを手伝って下さった常連さんが「これはうまいと思うよ」と言って下さったのが嬉しかった。
鰯の残り半分は筒切りにして、ゴラカの酸味にクローブやカレーリーフの香りを効かせた煮物、「アンブル・ティアル」にした。
あちらでは鰹や鰆を使うようだが、前回秋刀魚でやったらうまくいったので、鰯でもいけるはずと思ってやってみた。
鰯に対してゴラカが多過ぎたのか、結構酸味の勝った味になってしまい、大いに悔いが残った。こういうことをアドリブでできる腕もないくせに、ちゃんとレシピも組み立てずやってしまったことを大いに反省している。猫、謝っとけ
。事前に作って持っていった「ポルサンボル」や「酢橘のアチャール」を器に移して、自分の守備範囲の仕事は終わり。まだ余裕があったので、「トマトライス」のマサラ作りをやったり、「パリップ」の仕上げをしたりしてリタイア。
常連さんとまったりくつろごうと思い、島を移動したら、えて吉さんが胃が痛いので食べられないかもと言う。
それはあかんで〜。
もちろん身体の心配が第一だが、あなたには私が作ったものを是非食べてほしかったのだ。
もうそろそろお互いに「うまい、まずい」をぶっちゃけ話せる関係なのではないかと思い、今回の「グルコバ」では私が担当するものにそんな忌憚のないコメントをしてもらい、大いに語り合いたいと、それも期待して頑張って準備してきたところもあるのだよ。
それが食べる前からリタイアとは・・・残念至極。そんな殺生な・・・。
でも、ご本人が一番ショックなのは当然。なので無理は言えない。そこで私は動きを止めることにした。
料理が全て完成し、別室に運ばれ、食事会が始まった。

こんなにできたんだなと、感激。

皆さん、味はどうでしたか?
頑張って作れば作るほど、食べられなくなるもので、私は師匠の新メニュー「カルポルポーク」とHatchさん作の「ドドル」だけを頂いた。
今回はいらんことをいっぱいしてしまい、それがプラスになったのかマイナスだったのか、わからないまま会は終了。私の作った料理たちも何らかの方法で全て片付けられたようで、ひとまずは安心。食べていただいた皆さん、本当に有難うございました。
いつもの「グルコバ」は調理から参加。前回は食事から参加。今回は調理からではなく、仕込みから参加となった。
おいしく食べられて楽ちんなのは食事からの参加、楽しいのは調理からの参加、食べられず、肉体的にも精神的にもしんどいのが仕込みからの参加、そしてあらゆる面でもっとしんどいのが主宰者としての参加、それがよくわかった。
次回からは予習バッチリなグルメ評論家として、食事からの参加ということにしようかな。
こばやしさんへ。
今回は勝手なことをいろいろさせて頂いて、本当に有難うございました。とてもよい経験になりました。御教示頂いたインド的世界観には程遠い私ですが、今後ともお付き合いお願いします。
えて吉さんへ。
ほんま、残念でしたね。今からでも私の再現できる料理を食べて頂きたいくらいです。またうどんもお付き合いお願いします。
ゆっき〜さんへ。
いやあ、やっぱり師匠ですよ、私にとっては。
参加者の皆様へ。
悔いの残るところもありましたが、私の現時点での全力はつくしました。私の作った料理に関しては全て私の責任ですので、甘言苦言、お寄せください。お待ちしております。
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